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自分の字が汚いのはなぜか、理由がわかった話

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今では割とましになったほうなんですけど、僕は昔からずっと字が汚かったです。

ずっと「書く行為」に積極的になれず、字が汚いまま社会に出て行ってしまいました。

特に字が汚いことで困りはしなかったと思ってました。

けれど思い返してみると、

 

板書をとったノートの自分の字を見たときやっぱり汚くて読みにくいから嫌だったし、

就職活動の時は手書きの履歴書でイライラしてましたね。

 

しかし、自分が字が汚いのは何故か、つい最近まで真剣に考えたことはなかったんです。

 

生まれつきの自分の癖みたいなもので直しようがないと思ってました。

 

でもあるきっかけでなぜ自分が字が下手くそだったのか、わかったんです。

それは、

 

自分が真似したいと思えるような字に出会っていなかったから。

 

でした。

そのことに気づいたら字が上達してきたんですね。

ちょっとどういうことが説明していきたいと思います。

こんな人におすすめの記事:

・字が汚いことにコンプレックスをもっているけど積極的には直そうとおもってない

・字が汚いのは生まれつきで直しようがないと思っている

「文字を書く行為」が面倒だった

僕の字が汚いのは小学校のころからずっとでした。

漢字が苦手というのもあったんですけど、文字を書くのがなんか面倒だったんですよね。

本や小説は大好きで、実は小学生のころから小説書いていたりしてたので、文章を書くこと自体は好きなんですけど。

ただその時はワープロとかも持ってなかったから、当然原稿用紙に手書きで、自分の字の汚さと、考えていることを原稿に落とし込むスピードが遅いのが苦痛でした。

習字も当然大嫌いでした。

興味もなかったし、うまく書けなくてやり直しばっかり食らっていたからです。

そんなわけで割と初期の段階から「字をきれいに書く」という行為に関してはあきらめていた節があります。

学生時代、

「板書を見返してみても何が書いてあるかわからない」

というトラブルはありましたけど、僕はこの下手くそな字で何とか生活してきました。

 

本格的に困ったのは就職活動の時でした。

 

そうです、手書きの履歴書、エントリーシートの提出を何度も求めれられて、

字が下手なせいで選考にかなり不利なんじゃないか、

と気が気じゃなかったです。

そんなに気にする必要なかったな、っていまは思ってますけど。

練習しようと思ってペン字練習帳を買いましたが、

大して上手にはならず、長続きしなかったです。

何とか字が汚いまま一応就職はできました。

書道への興味が出てきた。

字が汚いまま社会人生活が5年ほど過ぎたときに転機が訪れました。

あることをきっかけに「字を書くこと」への積極性が芽生えてきたんですね。

それは実は漫画でした。

ヤングサンデーで連載していた『とめはねっ! 鈴里高校書道部』という河合克敏先生の漫画です。

帰国子女の主人公が書道部に入り、書道の道に進んでいく過程を描いた作品で、書道版のスポコンみたいな漫画です。

スポコンといってもガチガチの書道だけの漫画というわけではなく、ギャグあり、恋愛要素あり、で非常に楽しく読めます。

というわけでもちろんお話自体も凄く面白いのですが、

この漫画の大きな魅力の一つがストーリーの中で紹介される、書の名作や書家達の魅力的なエピソードです。

そのうちに今まで全く興味のなかった芸術としての書道に興味が出てきました。

『とめはねっ!』といくつかの書の名作を眺めているうちに、大きな気づきがあったんですね。

それまでは理想的な漢字や文字って極端な話一つしかないと思いこんでいたんですよね。

しかし、書の世界を知るとそれは間違いで、それぞれの流派、書道家が己の考える理想的な書のありかたを掲げているということに気づかされたんです。

それからは自分が美しいと思う字はなんなのか、自分なりに探してみようと思うようになりました。

そんなわけで、美術館に行っても、今まで素通りしていた掛け軸や書道のコーナーを熱心に見るようになりましたね。

2019年に韓国に行った時には、ソウルの博物館でずっとハングル語や漢字で書かれた美しい書物のまえで目を輝かせていました(笑)。

というわけで、字を書くことはかっこいいことだと思うようになり、自分も美しい字を書きたいとだんだんと思い始める様になりました。

理想的な文字を求めて練習をするように。

というわけで、もう一度字を上手に書くことを頑張ってみようとおもったんですよ。

とりあえず書店に行っていくつか字の練習の本を見てみました。

それまでは気づかなかったんですけど、それぞれの練習帳が掲げる「きれいな字」「理想的な字」って全然違うんですよね。

そして昔僕が買って長続きしなかった字の練習帳って、よくよく思い返してみると全然自分の好きな字じゃなかったんです。

そりゃ上手くなるわけがないですよね。

そもそも自分もこうなりたいというお手本じゃなかったんで。

ということで、書店や、図書館を探した結果、出会ったのが山下静雨『一日10分で字が見ちがえるほど上手くなる―はじめたその日から効果の上がるこの秘訣』という古い本でした。

山下さんがこの本でお手本として提示している漢字の美しさに惚れてしまったんです。

ひらがなはそうでもないんですけど(笑)。

それからはこの本を頼りに字を練習しましたね。

といってもそんなに根詰めてやったわけでなく、タイトル通りたまに一日十分ぐらい練習してるぐらいですが。

その甲斐あって今は自分の書く字がまともになりましたね。

まあ、まだまだ下手くそなんですけどね。

山下さんは現在も本を出版しつつけれらっしゃるんですけど、このころと字も紹介している練習法も微妙に変化されていて、自分はこの時期がベストだと思っています。

また機会がありましたら詳しくこの本については語っていきたいと思います。

僕にとっては人生を変えた名著です。

絶版ですが中古なので安く手に入るようですし、図書館で一度借りてみるだけでもいいかと思います。

ちなみにひらがなはこちらの本を参考にしています。

この本は500円ちょっとと、激安なんですけど、ひらがなはマジでこれで上達したのでおすすめですね。

まとめ

まとめです。

ということで、字を書くことに興味がないで、なるべるなら字がすこしでも上手くなりたい、

という人は、

①自分がお気に入りのかっこいい字のお手本を探す

これは漢字とひらがな、カタカナそれぞれお手本を別に見つけたほうがよさそうです。

②それをお手本に練習する

と、この方法が経験上一番おすすめです。

 

正直、これから字を書く機会はますます減っていくでしょうね。

「就職活動の時字が下手くそで困った」と書きましたけど「履歴書手書きで提出」なんていう企業はどんどん減っていくでしょう。

字を上手く書くことよりもタイピングを早くする方がためになったりすると思います。

 

けれども、かっこいい字を書くということは結構気持ちのいいことです。

 

とくに、自分で手帳などに予定や目標、日記などを書くときに自分が理想とする文字がそこに並んでいると気分がいいです。

皆さんも自分が理想だと思う形の「字のスタイル」を探して、マスターしてみてはいかがでしょうか。

最後に僕自身のおすすめの本、山下静雨『一日10分で字が見ちがえるほど上手くなる―はじめたその日から効果の上がるこの秘訣』を張っておきますね。

中身が気に入らないと意味がないので興味があるという方は買う前に図書館等で借りてみることをお勧めします。

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