小学生3年生ぐらいから6年生ぐらいまでスイミングスクールに通わされていたのですが、いやでいやで仕方がなかったです。
まあ今では何がそんなに嫌だったのかわからないですけど、
おそらく自分が興味がないことを無理やりやらされていたからだと思います。
結構初期の段階でクロールぐらいはできるようになっていたけれども、もともと運動がそれほど得意でもなく、何年通ってもバタフライなどを教える次のクラスにグレードを上げることもできませんでした。
同じことをずっとやらされている状態が何年も続いていたのが、本当につらかったですね。
終わったあとに食べるアイスだけが毎回の楽しみで、近所まで迎えに来るスイミングスクールのバスが来るのが本当に憂鬱でした。
だから「辞めてよい」ということになったときは本当にホッとしましたね。
ところがそんな僕が実は今では自主的にプールに通ったりしています。
なぜか。
きっかけは肩こり。
もともと水遊び自体は嫌いではなく、愉しみでプールや海や川に行くのは中学以降も結構好きでしたね。
が、社会人になってからはほとんど泳がなくなっていました。
たまにプールに行くぐらい。
ただ水につかって遊ぶだけで、当然泳ぐことが目的ではありません。
まあそんな感じでずっと「泳ぐという行為」から遠ざかった生活を何年も続けていました。
ところがある日そんな僕がプールに興味を持たざるを得なくなったんですね。
ある日仕事中に右の肩から腕までのコリと痺れを感じ、湿布を貼って二、三日様子を見てみたものの全く改善の兆しが見えなかったので、これはまずいと思い病院に行きました。
色々と検査をしてみたものの、これといった大きな原因は見当たらず、「まあデスクワークのしすぎでしょう」ということに落ち着きました。
「しばらく働きかたを見直して安静にするか、肩を動かす運動をすることですな」という感じでいわれたんですね。
「運動というとどのような運動でしょうか」ときいたところ「まあ例えば水泳なんかでクロールなどで腕をぐるぐる回す運動などがいいでしょうね」と言われました。
くれぐれもこれは僕の場合でして、おんなじ症状で苦しんでいる方にはまずはきちんと医者にかかって欲しいのですが、僕の場合はそんな風にいわれたので、早速病院の帰りに水着を買いに行きました。
正直自分は小中高と体育の時間が大嫌いで、運動神経もよくなかったので、運動ははっきり言って毛嫌いしていたのでスポーツ洋品店に行くのも初めてでしたね。
丁寧に接客していただいて、水着と帽子と耳栓、ゴーグルを買いました。
久々のプール
遊びのプールではなくて、きちんとストイックに泳げる場所がよいということで、市がやっているスポーツセンターに行くことにしました。
こういうスポーツセンターって、もうガチの人しかいなくてなんとなく入りにくいなと思ってました。
なので根っからの運動嫌いの自分は相当勇気をふり絞っていったのですが、そんなに緊張することもなかったなと(笑)。
結構いろんな人がいて、歩くだけのご老人から、それこそ本格的に泳ぎにきている人や、ただ水遊びにきている小学生までいました。
なので自分が浮いてしまうんじゃないかって心配は全くの杞憂でしたね。
ということで久々にクロールや平泳ぎをしたんですが、一応形にはなっていましたけど相当しんどかった。
「水泳は全身運動」とはよくいいますけど本当にそうだなとおもいました。
結局45分ぐらい泳いでいたんですけど、それで体力的には限界でしたね。
近所だったので自転車でスポーツセンターまでいったんですけど、帰りは体はガタガタで自転車に乗れず押して帰ってました。
こんなにも体がなまっていたのかと衝撃を覚えました。
結構これはこれで衝撃的な体験だったので、ここ十年泳いでないって方には是非味わっていただきたいですね(笑)。
けれど肩の調子は確かに次の日から結構よくなっていたので、効果を認めて週2回ぐらいのペースでしばらく通ってました。
泳ぎ方を独学で学ぶ
通うのはよかったんですけど2回目ぐらいからだんだん自分が上手く泳げないことに不満を覚えるようになってきたんですね。
あと、最初は水と触れ合うだけでも十分楽しかったんですが、新鮮味もなくなってきて、ただ泳いでいるだけなのが退屈に感じられるようになってきました。
ということでどうしたら上手く泳げるか、独学で勉強し始めることにしました。
という事で水泳に関する本を何冊か読み始めて、学習した内容を反映させて水泳はじめたらめちゃくちゃ面白かったんですね。
というか「スイミングスクールやってた時にこの事を意識していたらもっと上達したのに!」ってことばかりなんですね。
例えば僕は子供の頃からずっとバタ足の力、足の力が一番大きな推進力だと思ってたんですよ。それで一生懸命バタバタさせてたんですけどめちゃくちゃ疲れる割に全然進まない。
ところが水泳の本をよくよく読んでみると、実は推進力の大半は手のストローク(手でみずをかく動作)によってもたらされるとしったんですね。
当然当時のスイミングスクールを批判しているわけではなくて、おそらくスイミングスクールでも当然同じような指導は絶対に受けていたと思うんです。
しかし当時の僕の頭に全然はいってこなかった。
水泳が嫌い過ぎて全ての情報をシャットアウトしていたんでしょうね。
自分から積極的にやるのと、周りから嫌々やらされているのと、こうも上達や学習の飲み込みスピードが違うのかと今回学びました。
また、「ある一つのやり方を知っているだけで物事をもっと円滑にすすめられる」っていう経験も得られましたね。
これとおんなじことって他にもあるなって思いました。
もっと上達したい、改善したいと思わなければ出会わなかった情報ですよね。何かを嫌々やるのって本当にもったいない事だと思いましたね。
仕事や家事などでも、もっと積極的に取り組むか、回避できる方法を探すか、というのが凄く大事だと実感しました。
おかげでスイミングスクールに通っていたころよりも楽しく、そうして泳ぎは確実に上達していきました。
肩の調子もいいことや筋トレの方に興味が移ってしまったので、プールに行く回数は減ってしまいましたが、今でもたまに泳ぎに行っています。
ということで水泳から、
積極性の大事さ、
やらされるより自分から進んでやることとの結果の違い、
を学んだ話でした。