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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』感想

映画レビュー

点数:80点

今回は大ヒット公開中のMCU新作映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の感想をお送りしたいと思います。

ということで、早速劇場に行ってノー・ウェイ・ホーム観てきました!  本来だったら、 MCU の新作を劇場まで見に行くってことあんまりないんですけれども、僕はスパイダーマンの映画の初代のやつ、 トビー・マグワイア 主演、サム・ライミ監督版のスパイダーマンが好きなんですよ。

とくにそのシリーズの『スパイダーマン2』が、あらゆるヒーローものの映画で一番好きということもあって、あの今回そのスパイダーマン2に出てくるヴィランのドクター・オクトパスが、まあこれは予告編等でもネタバレしてるんで構わないと思うんですけども、出てくるっていうことで、これは見に行かなきゃいけないなーと、あわよくばトビー・マグワイアも出てくるんじゃないかっていう期待も込めて見に行ってきました。

今回はマルチバース解禁ということで、違う世界線のスパイダーマンのヴィランたち、つまり、 トビー・マグワイア 『スパイダーマン』シリーズとアンドリュー・ガーフィールド主演の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ、双方のヴィランが出てくるっていうのが一番の売りになっている映画でもあります。

前作の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』という映画で、スパイダーマンはピーターパーカーであるということがばれてしまうんです。

それで色々と日常生活に支障が出てしまい困ってしまったピーターは自分がスパイダーマンであるということをみんなに忘れてもらうために、ドクター・ストレンジの所に相談しに行くんですね。

ところがそのための魔法が色々あって失敗しまして、他の宇宙の、他の世界線のスパイダーマンが倒してきたヴィラン達を呼び寄せてしまい、さあどうしよう、というのが今回の大まかなあらすじになりますし、さっきも書いた通り本作の一番の見どころになってます。

しかし、そういう今回特有の事象を抜きにして、 スパイダーマン映画に皆が何を求めてるかって言うと、僕は二つあると思っているんです。

まずは、スパイダー・ウェブをつかったワイヤーアクションですよね。

スパイダーマン映画といえばワイヤーアクション

例えばさっき出てきたのサムライミ版のスパイダーマンっていうのはその今までも見たことないようなスパイダーマンの動きのアクションシーンのかっこよさっていうのはやっぱり衝撃的だったんですよね。

なかでも『スパイダーマン2』で走っている電車をスパイダーマンが守りながら、ドクター・オクトパスと戦うシーンがあるんですけども、アクション映画の歴史に残るような素晴らしいシーンだと思います。

また後半のドラマシーンが泣かせるんですよね…。

こういうワイヤーアクションがどれだけ素晴らしいかっていうことがスパイダーマンシリーズの映画の大きな要素だと思うんです。

当然展開されるドラマだったりそういうのも面白くないといけないと思うんですけども一番はそこかなって。他にないものですからね。

今回のノーウェイホームですけど、結論から言うとそのワイヤーアクション的で新しいものは見れなかったかなっていう評価ですね。

そういう意味で、ちょっと不満もあって、100点満点中、80点です。

他の要素で満足できるところもあったので割と点数は高かったんですけど。

今回アクション要素で一番素晴らしかったのは、ドクター・ストレンジがが展開するミラー空間でのバトルシーンでした。

これは結構シュールで今まで見たことないような戦いになっていて、よかったです。

僕は『アベンジャーズ・シリーズ』の中だけで、他のドクター・ストレンジの主演映画を見たことないんで、彼の主演映画にはお決まりの戦いなのかもしれないですけど、彼の使う魔法で予想のできない動きがスパイダーマンのワイヤーアクションよりも面白かったということは、映画としてのアクションシーンの面白さをスパイダーマン自身じゃなくてドクター・ストレンジに頼っちゃってたところもあるんですよね。

そこがまあまあ、不満点でした。

そしてスパイダーマン映画に求められるもののもう一つは主人公ピーター・パーカーのどちらかというと冴えない(そして共感できる)日常とスパイダーマンのとしての活躍のギャップに起こるドラマ部分だと思うんですよね。

ピーター・パーカーの苦悩

初代スパイダーマンの最初の2作がすぐれていたのはアクションシーンだけじゃなくて、ピーター・パーカーのさえない日常を描くのがうまかったからです。

そこが見ている我々が共感できるところであり、そんなピーターがスパイダーマンとしては大活躍するからスカッとするんです。

ところが、今回のピーターの悩みというのは、みんなに正体がばれてしまった、という有名人ならではの悩みで、なかなか共感しずらい所があり、いまいちのめりこめない要素の一つでもありました。


次のページはネタバレになるんで、映画まだ見てないよーとかネタバレは困るという方はちょっとここからは読まないでください。

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